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当病院は昭和24年3月に結核の専門病院として川崎市の中央部分に開設された。結核が減少するに従い、昭和30年代より臨床各科の数を段階的に増やし、今日に至っている。この間、地域の中核病院として一般医療のほか生活習慣病などを中心とした、専門性の高い病院として常に地域住民の要望に応えるとともに、現在では一定の二次救急医療を担っている。また、臨床研修教育にも努め、各種医学会の研修施設や研修関連施設として認定を受けてきた。
平成10年10月には市立病院としては全国に先駆けて保健、医療、福祉の各機能を包括し、サービスを有機的に提供できる複合的施設として「かわさき総合ケアセンター」を開設し、その中心的施設である「緩和ケア病棟」における、患者さんの個別性、自己決定権を尊重した疼痛緩和医療は、全国の公的病院の注視を受けている。
原則として令和7年4月1日より開始し、期間は2年間
研修方法は2年間の各科ローテートとする。また研修医の希望及び進路等を勘案し、研修科目の順序調整や選択科目などにより、できるだけ個別的なカリキュラムを設定する。
内科(24週:1年次必修)、救急医療(12週:1年次必修)、地域医療(4週:2年次必修)、外科(12週)、小児科(4週:2年次必修)、産婦人科(4週:2年次必修)、精神科(4週:2年次必修)、緩和医療(4週:2年次必修)を必修科目とする。他の科目は選択とするが、最小研修期間は概ね4週を基準とする。
救急医療に関しては、井田病院では内科、外科、整形外科などの患者を対象として、救急外来の専任として独立した期間を設けて研修を行う。
宿日直に関しては、研修先の協力病院の指示に従って宿日直を行う。
また2年目には、初期臨床研修の総括として、当病院の特徴である癌末期患者に対する緩和医療の研修を4週選択することを必修としている。
必修科目の内科・救急・外科・緩和医療を井田病院で、地域医療は町立中標津病院、日横クリニック、亀谷クリニック、上杉クリニック、しまむらクリニックのいずれかで行う。必修科目のうち、精神科・産婦人科・小児科は川崎病院で行う。
選択科目の研修に当たっては、研修医が各研修プログラムを主体的に選択し、積極的に研修に取り組み充実した研修ができるように留意する。進路変更等に伴う科目の変更はそれぞれの施設の規定に従う。
選択科目は原則として井田病院で行うが、川崎病院又は多摩病院で研修することも可能である。なお、井田病院で研修可能な科目は内科・外科・整形外科・麻酔科・緩和ケア内科・泌尿器科・耳鼻咽喉科・救急科・放射線科・検査科・乳腺外科・婦人科・精神科・眼科・皮膚科、川崎病院で研修可能な科目は精神科・小児科・産婦人科・脳神経外科・心臓血管外科・救命救急センター・形成外科・リハビリテーション科、血液内科、多摩病院で研修可能な科目は脳神経内科である。
研修医と当院との間で条件が合えば、後期研修を引き続き当院で行うことが可能である。