放射線治療は、病巣を切除することなく、がんの根治や症状緩和をめざします。
放射線治療は全身的影響が少ないのが特徴です。このため高齢者や併存疾患のために手術や薬物療法が困難であっても、がん治療をおこなえる場合があります。
通常は入室から退室まで15分程度の治療を、4ー6週間・平日毎日繰り返します。通院治療が可能なため、仕事を続けながら放射線治療をうける方も多数います。
原則として完全予約制で、院内紹介のみに対応しています。ただし、初発乳がんの術後照射は対応可能です。
放射線治療適応の相談やご紹介に関しては、地域医療部にお問い合わせください。
写真:天井に「空」がある治療室。右奥の放射線治療装置と左手前のCTを併設した高精度放射線治療システム。寝台から移動することなくCTでがんの位置を確認して放射線を正確に照射することができます。
高いエネルギーの放射線を発生させる装置(リニアック)を使って身体の外から患部にX線または電子線を照射する「外部照射」を行うことができます。臓器の腫瘍を摘出する手術と比べ、切らずに機能と形態を保ちながら行うがん治療やがんによる症状を和らげる緩和治療を行います。