日本人の死亡原因のトップはがんによるものが第一位となり、なかでも胃がんと大腸がんが男女ともに死亡原因の上位3番までに入るがんとなっています。一方で咽頭・食道・胃・十二指腸・大腸に発生するがんは早期がんで発見し治療を行えば完全に治せることも明らかになってきました。しかし早期がんは自覚症状がまず無く、従来の体調が悪いなど臨床症状からの発見は極めて難しいものです。この様な治せる早期がんを早期で発見する唯一確実な方法は内視鏡による検診です。
当院の内視鏡センターでは、この様な早期がんを早期で発見するために高解像度内視鏡、拡大内視鏡、画像強調内視鏡(NBIなど)を用いて精度の高い内視鏡検査を行っています。
内視鏡センターでは消化器内視鏡学会認定の専門医・指導医が内視鏡診断・治療を行い、2016年には上部消化管内視鏡は年間約5,400例、下部消化管内視鏡は年間約2,000例、肝胆膵内視鏡155例を施行し、早期がんに対する内視鏡治療は咽頭や喉頭などの喉のがん33例、食道がん50例、胃がん65例を行い、大腸がんとポリープの内視鏡治療は302例を施行しました。なかでも咽頭や喉頭などの喉のがんの内視鏡治療が行える施設はきわめて少ないことから全国から患者さんが、また食道がんも南関東全域から患者さんが集まっています。
胃がん・大腸がんで死なないためには積極的に内視鏡検査を受けることが必須です。そのための信頼できる内視鏡センターとして広く地域の方々に活用していただける機関であるとスタッフ一同自負しています。
内視鏡検査はつらい苦しいという評判が一般ですが、当センターでは高い技量をもつ医師と看護師を配置し、積極的に鎮静剤を使用して検査のつらさを減らすように内視鏡検査を行い、検査後もリカバリー室にて十分お休みいただいてからお帰りいただくようにしております。安心して内視鏡検査を受けていただけますので、ぜひ積極的に内視鏡検診を受けることをお勧めします。
≫ 外来診療表はこちら
※外科外来にて診療