キャンサーボードとは、がん患者さんの病気の進み具合や状態を、複数の職種、様々な治療法の専門家達が共有し、適切な治療法を提供できる様に組織された病院内の検討会です。
がんの治療には手術(根治・姑息)、放射線療法、薬物化学療法、緩和ケアがあります。発生臓器や顕微鏡所見、遺伝子構造によりがんの性質は異なり、進行度(病期またはステージ)や他に持っている病気、例えば糖尿病や心臓・肺疾患等の程度で治療法は異なります。がん患者さんの疾患を複数の人、複数の職種、複数の専門家によって検討し適切な治療法を、当院ではキャンサーボードを通して選択しています。それをご本人・ご家族に提示し、ご意向を含めて治療法を決定して行く様に病院として取り組んでおります。
一般的には患者さんにとっての最初の治療のみを検討する病院がほとんどですが、当院では手術後の2次治療の様な一次治療後に引き続く次の治療をも話し合う検討会を開催しております。
また、癌連携を組んでいるクリニックの先生達と共に話し合うセミオープンのキャンサーボードも開催しております。
キャンサーボード委員会長 嶋田 恭輔