当院肝臓内科は消化器センターの内科部門として診療に携わっております。対象疾患は消化器内科一般ですが、特に肝疾患を中心にした診療を行っております。肝疾患の中でも肝臓癌はその検診に始まり、癌に対する集学的治療、根治出来ない場合の緩和医療に至るまで幅広い対応を行っております。今後も肝疾患を中心にした医療と積極的に取り組み、より良い医療を目指してまいります。
まず肝臓癌のリスクの高い方に対する検診を行っています。腹部エコーの他CT、MRIなどで早期発見に努めています。
また、肝臓癌が疑われる肝腫瘍が画像検査で診断がつかない場合には、肝生検による診断を行っています。肝臓癌と診断された場合には、手術可能な場合は当院外科と連携して手術を、手術困難な場合には局所療法(ラジオ波焼灼療法・エタノール注入療法)または肝動脈塞栓療法を行っています。
さらに、癌の進行によってこれらが困難な際には、分子標的治療薬ソラフェニブや抗癌剤の投与を行っています。
これら癌そのものの治療が困難となった場合は当院緩和ケア内科と連携し緩和ケアによる症状緩和を行っています。
肝硬変は肝臓癌の原因疾患ですが、肝硬変自体が進行すれば肝不全、消化管出血など致命的になりうる病状に発展する疾患です。当科ではこれら肝硬変の各種合併症への対応行い、少しでもよい療養が図れるような医療を行っています。
特に肝臓癌の原因になりうるC型肝炎、B型肝炎に対し、抗ウィルス療法などによる肝炎の治療を行い肝臓癌・肝硬変の予防に努めています。
外来については外来診療表をご覧ください。
外来診療では腹部エコー、CT、MRI、内視鏡検査を行います。入院診療では上記に加え肝生検また放射線科の協力のもとに肝血管造影を行っています。
令和4年度 延べ外来患者数:6,170名(1日平均:25名) 延べ入院患者数:8,023名(1日平均入院患者数:22名)