消化器センターを開設、医療側の垣根を取り払い、消化器内科・外科・消化器外科・肝臓内科及び内視鏡センターと連携して診療にあたっています。他の疾患を併存している場合は、循環器科や呼吸器科、糖尿病科、腎臓内科の医師たちの意見や協力を得ながら施行あるいは変更致します。
食道の進行がんに対しては、手術療法や化学療法、放射線療法をそれぞれの症例に最適な組み合わせを選択してオーダーメイドで行っております。
他臓器への転移・腹膜播種など病期(ステージ)がⅣの場合には、腫瘍内科で化学療法(抗がん剤治療)や緩和ケア科で緩和医療を行います。
内視鏡治療で完治しない胃がんに対しては腹腔鏡下胃切除を行いますが、心臓や肺に高度な障害がある症例に対しては開腹胃切除を行っています。
リンパ節転移が高度な胃がんには手術前に、化学療法(抗がん剤治療)を行うこともあります。他臓器への転移・腹膜播種など病期(ステージ)がⅣの場合には、腫瘍内科で化学療法(抗がん剤治療)や緩和ケア科で緩和医療を行います。
早期大腸がんには内視鏡的粘膜切除(EMR)や内視鏡的粘膜下層剥離(ESD)を行っています。そして顕微鏡所見でリンパ節転移高リスクの方はその後に腹腔鏡下手術を行っております。 大腸の外に浸潤していない進行がん、腸閉塞のない進行がん、心臓や肺に高度な障害のない症例には腹腔鏡下手術を行っております。それ以外の症例には開腹手術を行っております。
他臓器への転移など病期(ステージ)がIVの場合には、腫瘍内科で化学療法(抗がん剤治療)を行います。他臓器への転移・腹膜播種など病期(ステージ)がⅣの場合には、腫瘍内科で化学療法(抗がん剤治療)や緩和ケア科で緩和医療を行います。
肝細胞がんに対しては腫瘍が露出しない最小限の亜区域、区域、葉をしっかりと診断して解剖学的な切除を行っております。最大径が2cm未満の場合にはエタノール注入も施行しております。上記の切除に耐えられない肝機能や全身状態の方には経動脈的な化学・塞栓療法(TACE)やラジオ波燒灼、分子標的薬治療を行っております。
転移性肝がんに対しては個々の詳しい状況により戦略が異なりますが、発見の時期が原発の手術をしてからの期間が1年以内(同時性)の場合は化学療法を先行させています。その後、あるいは化学療法の効果がないと判断した時点で、断端を確保で きる最小の解剖学的切除を行っております。2cm以下の場合は部分切除を行う事もあります。部分切除は可能な限り腹腔鏡下切除を行っております。
画像診断を行い病期(ステージ)がIVAまでの症例には手術を行っております。
切除不可能な症例に関しては、放射線科・腫瘍内科・緩和ケア科と連携して治療方針を決め、治療自体も連携して行っております。
注1、専門外来は専門性が高い医師が担当するため、不在の時は代理を立てずに休診となります。注2、近隣の診療所にご相談後紹介状をお持ちになってご来院下さい。ご予約は診療所経由でもできますし、紹介状をお持ちの事を伝えてくだされば、直接当院地域連携室044-788-0582からでも取る事ができます。