医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)
◆集計期間内に退院した患者さんを年齢階級別(10歳刻み)に集計したものです。◆年齢は入院日時点を基準にしています。
年齢構成の特徴として、70歳以上の高齢の方が半数以上(63.9%)を占めています。特に80歳代が最も多い年齢層となっています(26.5%)。地域完結型医療の充実に向けて緩和ケア病棟や地域包括ケア病棟を完備しており、主に高齢の方への地域医療に貢献しています。
◆各診療科別に患者数の多い診断群分類(DPCコード)について、患者数や平均在院日数を集計しています。 ◆DPCコードとは・・・当院は、DPC請求方式を採用しており、一入院ごとに「最も医療資源を投入した病名」+「診療行為」+「副傷病」に基づいたDPCコードを付与しています。 ◆同じ疾患に対し複数の診療科で診療を行った場合も、最終的に退院した時点の診療科で集計しています。 ◆患者数が10名未満の場合は、プライバシー保護のため掲載しておりません。
上位5分類の合計患者数が100名を超えている診療科は、内科(166名)、外科(193名)、整形外科(138名)、泌尿器科(360名)、呼吸器内科(175名)、循環器内科(168名)、腎臓内科(127名)の7診療科です。 ◆内科では、誤嚥性肺炎や尿路感染症など、高齢者の方に多いDPCの患者数が多くなっています。 当院は、平成28年11月から地域包括ケア病棟を導入し、内科では誤嚥性肺炎や尿路感染症の患者さんにご利用いただいています。 地域包括ケア病棟は、在宅復帰に向けてリハビリ等を提供する病棟で、急性期の病棟よりも長めに入院できるところが特徴です。
◆リウマチ科では、全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患が最も多いです。
◆外科では、ヘルニアの手術、小腸大腸の良性疾患に対して内視鏡を用いた大腸ポリープ・粘膜切除術などに対して手術を行うDPCが多くなっています。
◆整形外科では、股関節大腿近位骨折の患者数が最も多いです。 整形外科では、内科と同様、急性期の病態を脱した患者様に対して、地域包括ケア病棟で丁寧なリハビリテーションを提供しています。
◆眼科では、片眼の水晶体再建術患者が多い傾向にあります。昨年度より減少していますが、これは外来での手術件数が増加したことが影響しています。
◆皮膚科では、膿皮症や帯状疱疹の患者さんを多く取り扱っています。
◆泌尿器科では、前立腺の悪性腫瘍に対する前立腺針生検法を実施する患者さんを多く取り扱っています。 また、ダヴィンチという手術支援機器を導入したことにより、近年は前立腺の悪性腫瘍の治療件数が増えています。
◆婦人科では、子宮の良性腫瘍に対する子宮全摘術を実施する患者さんを多く取り扱っています。
◆呼吸器内科では、肺の悪性腫瘍における治療および検査の患者数と肺炎の患者数が多くなっています。誤嚥性肺炎については高齢の方が多く、患者数も多いため当院の内科全体で治療にあたっていますが当科でも多くの患者様の治療にあたっています。
◆循環器内科では、主に狭心症の検査ならびに治療の患者数が多くなっています。また、心不全など、高齢の方に多い疾患も多く取り扱っています。
◆糖尿病科では、インスリン注射を行う2型糖尿病患者を多く取り扱っています。
◆腎臓内科では、誤嚥性肺炎の患者数が最も多いです。 当科では、慢性腎不全の治療も多く行っていますが、透析治療のある尿路感染症患者さんも多いため、本表では3位や5位となっています。
◆乳腺甲状腺外科では、乳房の悪性腫瘍に対する手術を主に行っています。 DPCコードは、術式別に分かれており、当院では腋窩部郭清を伴わない乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術)のDPC患者が最も多いです。 いずれのDPCにおいても、当院の平均在院日数は、全国平均よりも短くなっています。
※1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
◆集計期間内に退院した5大がんの患者を、UICCのTNMから示される病期分類ごとに集計しています。 ◆延べ患者数を数えているため、集計期間中に繰り返し入退院を行った場合は、入院回数分をカウントしてます。 ◆最も医療資源を投入した病名が疑い病名の患者は、除外して集計しています。
初発癌については、大腸癌の患者数が最も多く、次いで乳癌、胃癌が多くなっています。 再発については、肺癌が他の癌と比べて最も多くなっていますが、これは化学療法などの治療のために繰り返し入院されている方の影響によるものです。
◆入院契機病名および最も医療資源を投入した病名のICD10コードが、J13~J18の患者を対象に、重症度ごとの患者数等を集計しています。 ◆ICD10コードが、J13~J18とは、以下の病名を指します。 J13:肺炎レンサ球菌による肺炎、J14:インフルエンザ菌による肺炎、J15:細菌性肺炎、、 J16:その他の感染病原体による肺炎、J17:他に分類される肺炎、J18:病原体不詳の肺炎 ◆「成人市中肺炎」における「成人」とは、18歳以上を指します。 ◆「成人市中肺炎」における「市中肺炎」とは、普段の生活の中で罹患した肺炎を指します。 ◆重症度は市中肺炎のガイドラインによる重症度分類システム(A-DROP)により分類しています。5点満点で1項目に該当すれば1点、2項目に該当すれば2点。 1.男性70歳以上、女性75歳以上 2.BUN 21mg以上または脱水あり 3.酸素飽和度90%以下 4.意識障害あり 5.血圧90mmHg以下 ※ただしショックがある場合は超重症に分類
重症度の考え方は、重症度分類システム(A-DROP)の5項目が1つも該当しなければ軽症、1項目または2項目が該当すれば中等症、3項目該当が重症、4項目または5項目該当は超重症という学会の診療ガイドラインに則しています。 当院で最も患者数が多いグループは中等症グループで、平均在院日数は19.44日、平均年齢は80.47歳です。
◆脳梗塞の患者数や平均在院日数等を集計しています。
発症から3日以内の患者数は13名で、その平均在院日数は22.9日、転院率は15.4%となっています。 転院とは、身体機能の回復のために他の医療機関で集中的なリハビリ等を行う場合や、退院後に当院への通院が困難で、他の医療機関での入院を継続されることを指します。
◆診療科別、手術の術式ごとに平均術前日数、平均術後日数等を集計しています。 ◆一入院中に複数の手術を行っていても、主たる手術のみをカウントしています。 ◆退院診療科を基準に集計しているため、この集計での診療科が、必ずしも手術実施診療科とは限りません。 ◆輸血や創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術などの軽微な手術は集計対象外としています。 ◆術前日数は、入院日から手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は手術日(手術日当日は含まない)から退院日までの日数を指します。 ◆患者数が10名未満の場合は、プライバシー保護のため掲載しておりません。
診療科別の手術件数の上位5位の合計患者数が100名以上の診療科は、外科(142名)、整形外科(132名)、泌尿器科(337名)、乳腺甲状腺外科(112名)の4診療科です。
◆内科では、ポリープ切除術や胆道ステント留置術の患者さんが多い傾向にあります。
◆外科では、腹腔鏡下胆嚢摘出術の患者数が34名と最も多く、平均術前日数は1.06日、平均術後日数は4.06日となっています。
◆整形外科では、人工骨頭挿入術 肩、股 の実施患者が45名で最も多くなっています。名称には「肩、股 」とありますが件数の大半は股関節への手術となっています。 リハビリを実施する必要があることから、他の診療科と比べて平均術後日数が長い傾向があります。
◆眼科では、水晶体再建術を多く実施しており、術後翌日に退院する傾向にあります。
◆皮膚科では、皮膚の悪性腫瘍切除術が多い傾向にあります。
◆泌尿器科では、経尿道的尿管ステント留置術が123名と最も多いです。平均術前日数は0.12日となっています。 また、悪性腫瘍への手術件数も多く、4位の腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)とはダヴィンチという手術支援機器を使用して行った手術で多くの手術実績があります。
◆婦人科では、腹腔鏡下膣式支給全摘術が最も多い傾向にあり、術後3.75日で退院する傾向にあります。
◆循環器内科では、ペースメーカー移植術を多く行っています。すでにペースメーカーがある患者さんで交換が必要な場合はペースメーカー交換術も行っています。
◆腎臓内科では、末梢動静脈瘻造設術内シャント造設術を多く行っています。
◆乳腺甲状腺外科は3位まですべて乳癌に対するものになっており、同じ病名でも病態により手術術式が異なります。 最も多いのが腋窩部郭清を伴わない乳房部分切除術で、患者数は42件、平均術前日数は1.10日、平均術後日数は2.00日となっており、短期での退院を実現しています。
◆この指標は、医療の質の改善に資する指標として、播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、処置・手術等の合併症について、患者数および発生率を集計しています。◆「入院契機が同一」とは、入院時傷病名と退院時傷病名が同じで一入院を通してその治療に専念し、診療報酬算定請求も同じ病名でなされた場合を指します。「異なる」は、入院中の病態の変化により、入院時傷病名と、最も医療資源を投入した傷病名が異なる場合を指します。
◆敗血症は特定の細菌が血液中に入り、細菌感染が全身性に炎症を起こし重篤な疾患の一つです。◆手術・処置等の合併症とは、人工透析によるカテーテルの不具合や人工関節の緩みのように、初回治療後の長年の経過により引き起こされているものを指します。