<化学療法から緩和ケア、在宅ケアまで>

川崎市立井田病院在宅緩和ケアセンターの様子

2024年度採用 募集要項

概要

募集科名 川崎市立井田病院 緩和ケア内科 研修医(専攻医)
募集人員 若干名
身分 川崎市会計年度任用職員
待遇 基本給(地域手当、初任給調整手当含む。):3年次416,014円、4年次427,382円、
5年次438,750円、6年次528,223円
そのほか通勤手当、時間外勤務手当、期末手当等は別途支給します。
有給休暇年10日(初年度)、夏季休暇5日
院内保育室利用可(詳細はこちらへ)
保険等 厚生年金、健康保険、雇用保険及び労働災害補償有り
研修期間 2024年4月~
応募資格 卒後臨床経験2年間以上の医師
申込方法 封筒の表に「選考申込」と朱書きし、必ず簡易書留郵便で送付してください。
※簡易書留郵便によらない場合の事故については一切の責任を負いません。
出願書類 履歴書(写真を貼り希望する診療科を記入のこと)ここからダウンロードしてください。(PDF 48KB)
・医師免許証の写し
・研修時の臨床責任者による推薦状もしくは研修評価表の写し
選考日 随時(募集中)
選考方法 個別面接
応募連絡先 〒211-0035
川崎市中原区井田2-27-1
川崎市立井田病院庶務課 労務研修担当
電話番号 044-766-2188(代表)
FAX 044-788-0231
メールアドレス 83idakyo@city.kawasaki.jp
交通アクセス 詳しくは交通案内をご覧ください。
交通案内はこちら

研修の特色

センターでの研修は、緩和・在宅について、地域の中で連続して、一貫して診療することで、病気を抱えた患者さんを全人的に理解し診療・ケアすることができます。また、がんだけではなく、肺気腫・心不全・神経難病・認知症・AIDS・老衰など、幅広く全ての難治疾患の在宅ケア研修ができます。がん治療では、がん化学療法から、患者・家族ケア、緩和ケア、在宅緩和ケアまで一貫した緩和ケアを経験することができます。

また、病院の中での研修と違い、地域に飛び出して診療を行うことで、患者を取り巻く家族や社会への理解と造詣を深めることができます。

川崎市立井田病院ってどんな病院?

  • 1949年、結核病院として神奈川県川崎市の風光明媚な井田山に設立。1972年、総合病院として再出発し、建替工事を終えて2015年3月にフルオープンし、現在383床
  • 標榜科は内科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、血液内科、腫瘍内科、糖尿病内科、腎臓内科、神経内科、人工透析内科、肝臓内科、緩和ケア内科、外科、呼吸器外科、心臓血管外科、消化器外科、乳腺外科、整形外科、脳神経外科、形成外科、精神科、アレルギー科、リウマチ科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、救急科、麻酔科、歯科、歯科口腔外科、病理診断科
  • 地域がん診療拠点病院
  • 日本内科学会、日本外科学会など各種学会認定教育施設
     専門医(認定医)教育病院等学会の指定状況はこちら
  • 在宅緩和ケアセンターの研修にて習得可能な専門医
     日本緩和医療学会 専門医
     日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

研修期間

  • 【Aコース】内科専攻医研修プログラム地域医療・総合内科コースの中で選択研修(1~2ヶ月)
    詳細は内科専攻医プログラムを参照
  • 【Bコース】専門研修1年以上(卒後5年目以上)
     緩和ケア内科、在宅ケア、内科、腫瘍内科
  • 【Cコース】短期研修(3か月以上の短期、派遣元からの研修受け入れ)

指導医

5名(緩和ケア内科3名、兼務1名、腫瘍内科兼務1名)

受入れ

若干名

  • 専攻医:後期研修プログラムとして実績
  • 専門研修:1年以上の専門研修受け入れ実績
  • 短期研修医:川崎病院・家庭医プログラム等からの受け入れ実績

研修プログラム

  • 緩和ケア病棟+一般病棟+緩和ケアチーム+在宅ケアの患者を指導医と受け持ちます。患者を外来・病棟から在宅での最期まで責任を持って診療にあたります。緩和ケア外来や内科も担当することができ、在宅・病棟・外来全ての流れの研修が可能です。がん薬物療法専門医の指導下に、疼痛緩和と化学療法と在宅緩和ケアまで行います。

【研修スケジュールの一例】

  月曜 火曜 水曜 木曜 金曜
午前 病棟・往診 外来化学療法センター 緩和ケアチーム回診
内視鏡センター
抄読会
病棟・往診 病棟・往診
午後 在宅ケアカンファレンス
内科カンファレンス
救急外来 緩和病棟カンファレンス
緩和ケア初診
在宅カンファレンス
緩和ケアチーム回診
緩和病棟カンファレンス
緩和ケア外来

研修スケジュールは希望に応じて調整可能です。

実績

外来、病棟回診、緩和ケアチーム回診、往診、当直、抄読会、研修会、がんサロンなどを行うとともに、多職種での症例カンファレンスを随時行い、チーム医療を進めています。緩和ケア、在宅ケアで癌・難病・高齢者の多数の深い経験を通じて地域社会を理解する事ができます。学会発表は、日本緩和医療学会・日本在宅医学会、日本在宅医療学会など多数行っています。

  • 川崎市立井田病院・かわさき総合ケアセンターにて開発したIDAS(Integrated Distress Activity Score)のポスター発表が、緩和ケアの国際的ネットワークPalliative Care Networkの2012 International Palliative Care Network Conferenceのポスター部門で、一等賞を獲得しました。

    2012 International Palliative Care Network Conferenceのページはこちら

    2012 International Palliative Care Network Conferenceにて発表したかわさき総合ケアセンター開発のIDASのポスター かわさき総合ケアセンター開発のIDASポスター発表で獲得した2012 International Palliative Care Network Conferenceポスター部門一等賞証書
  • 元専門研修医の濱田なみ子氏が、EAPC2017 18-20 May 2017 Madrid ,Spain にて、緩和ケア病棟患者における時系列分析によるQOLと苦痛の関係について、発表しました。

    Time Series Analysis of QOL of Cancer Patients: The Correlation between Daily Living Symptoms and Symptom Distress Hamada N. Miyamori T. Ishiguro H. Ieki K . (JAPAN) P0-1120(PDF 496KB)

  • 元専門研修医の小杉和博氏は、12th ASIA PACIFIC HOSPICE CONFERENCE 26-29 JULY 2017 SINGAPOREにて、 Reasons  for Emergency Admission of Advanced Cancer. Patients Receiving Palliative Care in Japan.のポスター発表を行いました。
  • 元専門研修医の小杉和博氏のLetter to the editorが、The New England Journal of Medicine 364;24 June 15,2017に掲載されました。
  • 元専門研修医の服部ゆかり氏がIDASについて書いた論文が、on line journalに掲載されました。
    Yukari Hattori. Hiroshi Ishiguro & Tadashi Miyamori Integrated assessment tool for daily activity and symptoms: A useful method to assess terminal cancer patients.
    Progress in Palliative Care.Volume 26, 2018 - Issue 3
    Pages 129-139 | Published online: 15 May 2018
    https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/09699260.2018.1464779

緩和ケア研修会

地域がん診療連携拠点病院として、緩和ケアの全体を理解することができる緩和ケア研修会を1年に1回、川崎病院と共催で開催しています。

緩和ケア研修会の詳細はこちら

かわさき在宅ケア・緩和ケア症例検討会

地域の医師、看護師、薬剤師、MSWなど多職種での研修会を開催しています。

かわさき在宅ケア・緩和ケア症例検討会の詳細はこちら

研修成果

緩和ケア・高齢者ケア・在宅ケア・化学療法・地域社会・内科全般の幅広い臨床能力と深い理解・高い見識を身に付けることができます。

これからの時代を共に切り開いていく、若い諸君の参加を期待します。

担当 西智弘・久保田敬乃・増田香織
e-mail : 83idakyo@city.kawasaki.jp
TEL:044-766-2188